膝関節・スポーツ整形(下肢)

スポーツによる急性靱帯損傷や半月,軟骨損傷に対する外科的治療を手掛けています。前・後十字靱帯損傷は関節鏡視下再建術を行います。半月板損傷に対する鏡視下縫合術,若年者のスポーツ障害,離断性骨軟骨炎,膝関節靱帯損傷などは年齢に則した治療を行っています。いずれも併設する運動療育センターと協力し,スポーツレベルに合った復帰までの治療プログラムを作成しています。

担当者
受診方法 かかりつけ医から地域医療連携室を通じて,ご予約ください。

膝関節外科

膝関節グループではスポーツ障害や変形性関節症を中心に膝関節の障害を全般的に扱っております。前十字靭帯損傷や半月板損傷に対する侵襲の少ない関節鏡を用いての手術を行っております。また、変形性膝関節症に対しては人工関節置換術や膝関節機能を温存する矯正骨切り術を行っております。骨壊死や軟骨損傷に対しては骨軟骨柱移植や培養軟骨移植を積極的に行っております。

前十字靭帯損傷

前十字靭帯損傷とはスポーツをしている際に受傷することが多い外傷です。特にサッカーやバスケットボールなどで急激な方向転換や着地時に膝を捻り起こります。

前十字靭帯とは脛骨顆間隆起から大腿骨外側顆内側面に走行する2束一体の強靭な靭帯で、膝関節の安定性に強く関係しています。損傷すると膝関節の安定性が損なわれ二次的に半月板や軟骨の損傷を来たします。前十字靭帯は血流が悪い部分なので自然治癒することはほとんどありません。日常生活において膝の不安定感がある場合やスポーツ復帰を希望される場合には靭帯再建術が必要となります。再建術は半腱様筋腱や骨付き膝蓋腱などといった自家腱を用いて手術を行います。

               正常                           損傷した前十字靭帯

          正常                損傷した前十字靭帯               手術後

 

人工膝関節置換術

変形性膝関節症、関節リウマチ、骨壊死などの疾患が対象で、保存的加療が無効な場合に手術適応となります。人工関節の利点は除痛効果が高く、早期の機能回復が期待できます。関節障害による日常生活の支障を除き、健康寿命の更なる延伸を目的とします。

手術の前後には、整形外科を中心にリハビリテーション科、運動療育センター、感染症科および痛みセンターなどと連携したチーム医療を行い、患者さんの回復に取り組みます。具体的には、整形外科、リハビリテーション科で術前の関節機能評価、術後の関節可動域、歩行訓練および生活指導などを行います。退院後も療育センターで水中歩行などの運動療法が可能です。また十分な予防対策を行っていますが、術後の合併症である感染を発症した場合には、直ちに感染症科と連携して適切な抗菌薬治療を開始します。術後の疼痛が残存するようなことがあれば、痛みセンターにて疼痛評価、疼痛緩和を行うことが可能であり、問題例に対しても広く対応しています。

 

年間診療実績:124件(再置換術 8件、単顆置換術 6件)